毎日入浴すると、皮膚の老化を早める?

お風呂

皮膚細胞のアポトーシスによる角質が残されていると、体内防護には役立ちますが、
「不潔」による感染症のリスクが高まります。
本来、高等動物はこの部分(角質)を温存します。
それは、十分に免疫機能が働いているので、感染症のリスクが少ないからです。
それよりも、吸血昆虫に攻撃されたり、生活での怪我から身体を守る方がプライオリティーは高いので、角質層温存は理に適っているのです。

不幸にも、人は清潔環境を好むことから、感染症のリスクにプライオリティーを置いた方がいいと考えるのです。
だから毎日入浴し表皮を剥いているのです。
これを繰り返す行為はアポトーシスを促す行為に等しいので、老化が早まります。
つまり、「不快」でない範囲で、表皮を剥くこと=入浴を慎めばアポトーシスを先送りできる=老化を遅らせられると言うことです。

以前に、皮膚から皮膚を構成する物質の補給は不可能であると申しました。
皮膚から吸収できる分子は非常に小さな分子に限られます。
コラーゲンのような巨大ハイポリマーを吸収できる器官は体内のどこにも存在しません。

皮膚を清潔に保ったり、痒み、肌荒れのための薬品を塗ることは有効でしょうが、皮膚構成物質を体内に注入することはできません。
皮膚の役目は体内へ外部環境物質の侵入を阻止するために存在するので、大きな分子が吸収されるとはありません。
もし、それが行われたら、そのこと自体が病気です。

アルコールでもかなり大きな分子ですが、およそこの大きさの分子が皮膚を通過できる限界小です。

各種ビタミン、コラーゲン、は絶対に皮膚から吸収されません。
しかし、工業製品に施されているペンキやニスのような効果を期待するなら有効です。
たとえば、コラーゲンを塗ったら、乾燥するとバリバリになるでしょう。

ビタミンの一部は光学的な化学変化を起こすものもあり、その化学変化は皮膚表面で起こります。

また、酸素と強く結びつく(酸化)ビタミンは、皮膚表面から、不要な酸素を奪い取ることもできるし、必要な酸素を奪い取り、必要な酸化物質を還元してしまうことも起こります。

いわんや、無料お試しセットであっても、何も利益となる効果は存在しない代わりに、個人情報を自ら進んで提供したことにより執拗な購入勧誘を受けるだけです。

金属、半導体は、元素による分子ですから、分子の大きさは非常に小さいです。

身体あるゆる細胞無いに半導体であるゲルマニウムは一切含まれていません。
重金属はほとんどが有毒です。

痛み、炎症を緩和する「モーラステープ」の有効成分は非常に効果が高いですが、光学化学変化を起こし身体に別の悪影響となる恐れがあります。
医薬品として有効ですが遮光することが肝要です。

ヘイフリック限界~事故死以外の死はなくせる可能性がある?

ひとつ前の記事でお話したとおり、分裂可能回数を「ヘイフリック限界」と呼んでいます。
テロメラーゼの活性がこの回数を決めます。
最後のアポトーシスが「ヘイフリック限界」なのです。

この「ヘイフリック限界」を消滅させる研究がすすんでいます。
研究は大きな障害もなく進んでいるそうですから、展望は明るいです。

しかし、「ヘイフリック限界」の延長による「不死化」は新陳代謝を終了させないことであって、事故との遭遇に対応する研究ではありません。
真の不老不死を求めるなら、並行して病気を撲滅する必要があります。
つまり、癌をはじめとするあらゆる病気の罹患、怪我、固体の自殺(メンタル系の疾患など)を免れる研究ではないのです。

研究

人が「不老不死」を得るには、合わせて、社会科学について深く研究する必要があるのです。

特に、「ヘイフリック限界」の延長、若しくは、消滅が病変を意味することも判っています。
「癌」がこれです。
癌細胞はアポトーシスが起こらないのです。

毒液を製造しないタイプの癌細胞でも、無限に増殖するのですから、生体に大きなダメージを与え続けるので、放置すれば確実に個体死が起こります。
さらに具合の悪い癌細胞は毒液を製造しながら無限増殖を行うタイプもあります。
こちらのタイプの方がより危険です。

人の正常細胞とテロメラーゼを関連させて「不死」を狙うことは、前述通り、社会科学の発展研究を並行して行い、かつ、疾病、怪我に対する医療研究も必要です。
しかし、テロメラーゼと癌細胞を関連させた研究は、疾病が社会に与える負担(保険制度をはじめとする福祉関連費用)、
患者の苦しみを著しく軽減させる研究ですから、人類に有益な研究としての優先順位は、
「不死化」より「癌撲滅」の方にプライオリティーがあると考えます。

体表面の健康も「老化」を語ります。
皴、角質などの皮膚の老化は、特に女性では「アンチエイジング」の標的です。
皮膚に起こる老化こそ、アポトーシスの現実を物語っています。

皮膚とされている組織層は、表面から「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の3層です。
このうち、「表皮」が見える層ですから、見た目として、ここをなんとかしたいものです。

「表皮」はさらに4層に分けています。
表面から、「角質層」、「顆粒層」、「有棘層(ゆうちょくそう)」、「基底層」です。

この表皮は下の基底層から細胞が分裂、アポトーシスが行われ、死亡過程の細胞が表面へ上がって行きます。
したがって、角質層はアポトーシス完了組織ですから、剥がれ落ちます。
「垢」です。
しかしながら、角質層が死亡組織であっても、体個体の仕組みとしては機能していて、
剥がれなければ身体を外部環境から守る役目が残されています。
可能であれば取り除かない方がいいのですが、死亡組織であるため、代謝がありません。
つまり、細菌が繁殖しても細菌を攻撃しません。
身体内部を守りはしますが、皮膚疾患や、他の固体への感染源となり得るのです。

朗報!細胞の自殺を食い止めない酵素「テロメラーゼ」が見つかった。

新陳代謝の回数を決める「テロメア」の長さを変更する方法は見つかっています。
遺伝子レベルの研究が進んで、実際に見て、操作を加えられることが可能となった現代の研究者が、
テロメアが細胞分裂に大きく関わっていることを既に知っておきながら興味を持たないはずがありません。

驚く女性

テロメアは染色体エンドにあるDNAです。
DNAは4種類の塩基により構成されていますから、テロメアDNAも、他のDNAを読み取ることができるのと同様に可能です。

塩基は、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チニン(T)です。
蚕(かいこ)のテロメアの塩基配列は「TTAGG」で、これが繰り返してつながっています。
人も当然決まっています。(個人により違っているらしいです。)

そして、テロメアを伸ばす酵素があって、「テロメラーゼ」と呼ばれています。
研究対象生物のテロメラーゼの塩基配列も判っています。
薬物、生理科学の分野を、この読み物で詳しく話すことはできませんから、「ヒト」ついて、うわべだけ触れておきます。

ここまでで、知っておくことは、

  1. 「テロメアDNA」が染色体両端にくっついていて、それが切り離されることにより細胞分裂のとき、染色体本体を保護していること。
  2. 自然界ではテロメアは固体種ごと同じパターンを繰り返してつながっており、有限数であること。
  3. 使い果たすと細胞分裂は終わること。
  4. テロメアを伸長させる酵素をテロメラーゼと言うこと。

です。

分裂可能回数を「ヘイフリック限界」と呼んでいて、テロメラーゼの活性がこの回数を決めます。
つまり、テロメラーゼの活性が固体の長寿に直結しています。
細胞不死ではなく、新陳代謝可能時間延長による寿命延長をテロメラーゼが担っています。

ヒトのテロメラーゼは4つのユニットで構成されています。
そして、その一つのユニットは451塩基長です。
テロメアの長さによるヘイフリック限界が寿命の原因であるとする説は、「プログラム説」と呼ばれていて、
ヒト・テロメラーゼの研究がプログラム説を裏付ける研究でもあり、人の「不死化」につながる可能性があります。

この研究の最先端にいる科学者3名は2009年にノーベル医学・生理学賞を受賞しています。

ここで言う「不死化」と「不老不死」とは別の物であることを認識せねばなりません。
ここでの「不死化」とは、新陳代謝を終わらせないことによる長寿であるので、
健康が維持されたままの不死である可能性があるということです。
身体が壊れてしまっても死ねない「美女」の話とはまるで違っているのです。

テロメアの寿命~細胞は自殺できる回数が決まっている。

生命の自殺を「アポトーシス」と言いました。
この回数はあらかじめ決められています。
最後のアポトーシスでその固体の新陳代謝は終わり、すなわち寿命です。

それはどういう仕組みなのでしょうか?

DNA染色体

細胞分裂のとき、遺伝子が複写され各細胞に同じ遺伝子が収められている状態になるのですが、正確には完全に複写されたわけでありせん。

遺伝子は、らせん状に折りたたまれるようにコンパクトな形です。染色体です。

人や酵母などの染色体は線状です。
バクテリアなどの原核生物やミトコンドリアの染色体は環状です。

つまり、私たちの染色体には「端」があるのですが、原核細胞の染色体には「端」がありません。

ここがポイントです。

染色体の両端には、「テロメア」と呼ばれる部分があります。
この部分はその遺伝子が傷つかないよう両端を防御する役目と考えられています。
つまり、これがないと、大切な遺伝子の両端が外部にさらされることになります。

布を裁断してそのままの状態をイメージしてください。
なにも処置しなければほつれてきますよね。「テロメア」はこの状態を防御しているのです。

細胞分裂の時も染色体の両端にテロメアはくっついていますが、これは複写されたものではなく、
元のテロメアがちぎれて新しい染色体のエンドにくっついたのです。

ですから、テロメアは有限なのです。

最終的には、テロメアが機能を失う大きさになります。

この時で細胞分裂は終わりです。

ここがその生体の科学的な寿命です。

寿命は運命論や霊魂などの話とは完全に無縁です。
いくらお布施を積もうが、高価なご神体や偶像を購入しようがテロメアが長くなることはありません。

単細胞生物の多くに寿命がないと申し上げたのは、原核生物だからですが、単細胞生物である「ゾウリムシ」は、
350回目の分裂でテロメアは機能を失います。

高等生物にクローン実験を施して話題になった生き物がありました。
羊の「ドリー」です。
一般的な羊より短命でした。
この原因は、発生は「ES細胞」である受精卵によるものではなかったので、テロメアが半分以下の長さから発生したため、
宿命的に短命であったと言われました。

漫画アニメのルパン三世に登場した科学者は、クローンだったため、体が薄まってしまって、透けていました。
クローンはこんな感じなのかな。

実際のドリーの死因は、羊によく起こる羊肺腺腫に侵され、周囲の他の羊にも同じ病気が発生したので、
家畜羊には普通に施される安楽死をさせられ死亡しています。

ルパンの科学者みたいなものであったかどうかは不明です。

そうすると、「テロメア」が短くならないよう、あるいは、伸ばせば、または、染色体のエンド処理を施せば、
理論上新陳代謝は無限に行われることになり、
無限の寿命が手に入るのでしょうか。

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細胞「自殺」のプログラム

「「新陳代謝」を減らせば、周期を長くすれば固体の寿命が長くなる。」

これは現実を見れば大きな疑問です。

そもそも「アポトーシス」がなぜあるのかをおさらいする必要があります。
それは、減少と増加の辻褄を合わせる仕組み、つまり、「新陳代謝」の仕組みです。

新陳代謝は、その固体の健康維持のためにある現象ですから、固体のトータル寿命が短くなる現象であっていいはずないのです。

「健康」により、「事故死」を減らす役目が新陳代謝です。

事故とは感染などの病気や怪我、悪性新生物(癌)等で死亡することを言います。
このリスク軽減のため獲得した現象がアポトーシスなのです。

生命の「自殺」による死はこのアポトーシスで、「プログラムされた死」とも表現されています。
「発生」と「新陳代謝」に必要な細胞の死であることを説明しました。

もう一つの細胞の死があります。
これは、以前にお話しした、「老化」による生存力の消滅です。
この死は、残念ながら私たちの体を構成する細胞はほぼすべてに起こります。
すなわち「寿命」です。

アポトーシスがない細胞もあります。
「ES細胞」がこれです。
これを人工的に作ることに成功した細胞が「iPS細胞」です。

自殺する細胞と自殺しない細胞は役目が違っています。

自殺する細胞は体を構成する細胞です。
自殺しない細胞は、身体を構成する「自殺する細胞」を作る細胞です。
あるいは、その「自殺する細胞」に変化し、身体の構成細胞となる細胞です。

つまり、体のあらゆる組織に変化することができる細胞で、その固体が発生する初めから存在する細胞です。
受精卵がこの細胞です。
ようするに、自殺しない細胞の役目は、子孫を残すために存在する細胞で、すなわち遺伝子を未来につなぐための細胞ですから、「死ねない」のです。

発生し成長時に遺伝子が何らかの理由で変化するか、雌雄遺伝子の混合により新しい組み合わせが起こり、
それが生きる環境に適応しておれば将来に残りうるし、不適であれば死亡し残されません。
常に環境に適応できる者のみが次の「ES細胞」を残すことができます。

それが「進化」です。

さて、このプログラムの死の仕組みとはどのようなものでしょうか。

細胞とプログラム

それは、細胞分裂の回数限界のことです。

人等では、ES細胞以外の細胞はすべて分裂できる回数に限界があります。
つまり、限界に達したところで「新陳代謝」が不能となるのです。
減るだけに陥り、固体生命を維持できない細胞数となったとき、事故でない「寿命」となるわけです。

細胞分裂は遺伝子の複写が行われて2組となり、それぞれを包む細胞となって分裂します。

「新陳代謝」がいいと、寿命は短くなる?

「新陳代謝を促し、若々しく健康に・・・」と言うキャッチを見かけます。

こうならべると、説明抜きで「新陳代謝はいいことだ」と言う前提が作られてしまいます。
そのコマーシャルの中で、だれも一度も新陳代謝がいいことである理由を説明していません。

つまり、なんちゃら商法です。
無知であるべき消費者に誤解を与えるような行為です。
「刷り込み」を行っているのです。

「いや、新陳代謝はいいことだ」と言い張るなら、否定はしませんから、その説明を納得し得る言葉で、与えられたコマーシャル時間内に行わねばなりません。

似たようなのがたくさんありますよね。

なぜコラーゲンを超清潔工場で薬品会社が製造し、「無料お試しセット」を配っているのか?
そのコラーゲンを皮膚に塗るとなぜアンチエイジングができるのか?

この説明がないのです。

ゲルマニウムを肌に擦りつけることがいいことである理由を説明せず、笑顔を垂れ流して売りまくっているのです。

すべて嘘です。

注意を促す男性

皮膚から大型ハイポリマー分子の吸収は不可能です。
食べても不可能です。
コラーゲンは小腸絨毛が吸収できる分子よりはるかに大きいので吸収できません。
ですから、消化管で小さな分子に分解します。
つまり、コラーゲンでなくなるのです。

ゲルマニウムは半導体元素です。
そんなものを擦ってもゲルマニウムラジオにもなりません。

もし、理由はともかく、動機も無視して、「老化」を悪であると盲信するなら、新陳代謝を減らせばいいのです。
可能な限り活動を止めれば細胞のアポトーシスと分裂の速度は確実に落ちます。
結果、老化は遅くなり、人の寿命を先延ばしできます。

事故がなければと言う大前提です。

骨がスカスカになっても絶対に転ばない対策をしておけば長く生きながらえることはできます。
骨粗鬆症の骨の骨折も「事故」です。

肉体労働により収入を得て、プラス、スポーツを楽しみ、栄養ある食事をし、
ぐっすり眠れば、多分、ボーと暮らしている私よりずっと新陳代謝は激しく行われているものと考えます。
そのような生き方の方が、健康的だし、社会貢献もしていて、元気溌剌でいいことに決まっています。
私のような、暗く、メタボな生き方がいいはずありません。

「生きながらえる。」のと「長寿をまっとうする。」は全く違います。
道徳的に同じ話にすべきではありません。
溌剌と生きた方がいいに決まっています。

では、健康的に生きれば短命で、不健康な生活であれば長寿なのか。と言う許しがたい矛盾が起こります。

これは大問題なのです。

細胞のアポトーシスと分裂を抑えた方が固体としての人の寿命が長くなると言うことが事実かどうか。

つまり、私が嘘を言っているかどうかを検証する必要が出てきました。

人の寿命、本来は120歳まで生きられる。

寿命について考える

人の寿命はどのくらいなのでしょうか?

固体が寿命に至る前の状態、つまり、新生児として生まれ出た瞬間から人の寿命までの間に起こる、寿命への接近過程が「老化」です。
老化の期間が長いと、それを「長寿」と呼ぶし、早く起これば「短命」です。
すなわち、老化の速度を落とすことに効果があることを見つけ実践すれば、人の寿命は延ばすことができるのです。

加えて事故に遭わないよう予防すれば長寿を全うできるのです。
人間の場合、事故がなく、長寿を得る努力を加えれば、120歳が限界寿命であることが判っています。

2009年に発見された、免疫抑制剤「パラマイシン」の本来効果でない効果である「不死現象」を取り入れた場合15%程度寿命延長が見込まれるので、人の寿命は140歳程度まで延長できる可能性があります。
また、この薬品が表す「不死現象」の仕組みが正確に解明されれば、理論上「人の寿命」がなくなるのです。

しかし現在は人の寿命延長を目的とした人体への「パラマイシン」の使用は行われておりません。
免疫用製剤としての使用に限っています。
ラットを用いた実験は進んでいます。

細胞の自殺「アポトーシス」へ話を戻します。

アポトーシスは個々の細胞が構成する固体の成長のために行われます。

2種類の場面があります。
カエルを例にすると、オタマジャクシの尻尾の消滅は尻尾を構成する細胞のアポトーシスにより実現しています。
「人」であれば、母の子宮で発生するとき、胎盤を作り成長しますが、この時、一時的に「人」に不要な器官が発生する時期があります。

たとえば指の間の「水かき」や「えら」は人には不要です。この部分はアポトーシスにより消え去ります。
すなわち、固体の発生段階で激しく行われるアポトーシスが固体本来の姿を作るのです。
もう一つのアポトーシスは、その固体の生涯にわたって行われるアポトーシスです。
この現象を私たちが見える状態で知るのは、「新陳代謝」です。
アポトーシスは全細胞で行われていますが、皮膚細胞に限っては、見ることができるのでよく知られています。
「垢」や「ふけ」がこれの死骸です。
アポトーシスが行われても生体が残っているのは、個々細胞が細胞分裂していて、アポトーシスの時刻までその細胞が生体を構成しているからです。

つまり、私たちは、母から生まれてきた時の体ではありません。
全体として幾度も新替えが行われています。

細胞分裂により、新しい細胞で体は構成され、古い細胞がアポトーシスすることにより、新陳代謝が行われているのです。

発生時のアポトーシスと老化過程のアポトーシスです。

アポトーシス~自殺する細胞の仕組み

お断りしておきますが、不幸にも、私は科学的な思考しかできませんから、人の寿命に関して「霊魂」などを出動せねばならないお話は一切しません。
存在を認めない以下の扱いです。

そもそも、私は、生命が生きていることの方が自然であり、しかも、その引き金が奇跡的稀な偶然によって引き起こされたのではないかと考える立場をとっています。
つまり、希薄な確率で生きてしまったのだから、その現象が消滅するには、やはり、引き金がないと起こり得ないと考えているのです。
稀薄×稀薄の、まさに稀な組み合わせ、若しくは、ペアと申しましょうか。
それが出来上がって存在しているのが生命ではないか?と言うことです。

その稀な現象のペアは「生まれたら死ぬ」と言う組み合わせの自然現象のことです。
だから、ペアが成立していない生命もあるのです。
死なない生き物です。

原始地球の生命を説明するイラストで見かける生き物は、ほとんど、現存するスポンジと変わりません。
それは死なないので進化するチャンスがなかったのです。
不幸に、圧死のような破壊、燃焼としての化学変化により絶命するだけで、自ら生体に死ぬためのカラクリがないため、事故以外では死なないのです。

死ぬカラクリを説明できる説は二種類あります。
どちらかしかないという選択肢ではなく、両方存在します。

一つは「老化」による生存力の消滅、つまり「エイジング」。

もう一つは、染色体に存在する仕組みによる「アポトーシス」です。

細胞

この両者を持たない生命体は死ねないのです。

「事故による破壊」のみによってしか寿命を与えられない生き物です。

特別な単細胞生物には基本的に人の寿命のようなものはありません。
栄養等エネルギー供給が続き、事故が無ければ死にません。

多細胞生物はスポンジのような一部の生物を除き寿命があります。
寿命はあらかじめ決められています。
決して運命論的な着想ではなく、生体を構成する細胞に「カウンター」の役目をする化学物質(ある種のたんぱく質)が組み込まれていて、上限に達するとその細胞は自ら死ぬのです。

細胞の自殺です。

これをアポトーシスと呼んでいます。

細胞個々の自殺であって、トータルとした一個の生体の死ではありません。
むしろ、その生体の生命維持のため行われる自殺です。

ただし、全体が死に至る場合もあるし、著しく多数が死亡し、トータル固体の生命維持の継続ができない状態となると、そこで固体が死亡するのです。
事故による死亡ではなく、自然死、つまり寿命です。

生物の寿命ってどれくらい? ~死なない生物もいる。

生物とは

アメリカ映画では死ねない悲劇でしたので、死ねることは幸せなのかもしれません。

不治の病が悲惨なのは、死ぬ日がある程度予測できているからです。
誰でも、命に期限が付いているのは知っていはいますが、賞味期限が何時かを知らないから楽しく生きていられるのであって、
余命宣告を受けて何ともない人はいないでしょう。

やり残していることがたくさんあれば、余命が決まったら知りたい人もいらっしゃいます。
その考えを持つ方は増えてきているようです。
私もその中に入いるのですが、今の時代、処方されている薬品や、受けている医療が何を意味しているかぐらいは察するはずなので、「告知しない方針」自体が破綻しているでしょうね。

「ラパマイシン」という薬品があります。
医療用薬品で、免疫用製剤です。
主に「リンパ脈管筋腫症」に処方される薬品です。

医薬品が目的外に効果を表すことを副作用といいますが、副作用のすべてが「ない方がいい」と言うわけではなく、思わぬ作用が見つかり、応用する場合があります。
しかしながら、本来の効能の方が強いので、それは「応用」の域を出ることはありません。

この「ラパマイシン」という薬品に、2009年に発見された副作用として、「不死効果(延命)」があります。

しかし、「不死効果(延命)」を目的に「ラパマイシン」人に使用した報告はありません。

「ラパマイシン」の不死効果、これが事実としたら、人の寿命が永久に延びるかもしれません。
医療に革命が起こることは必至です。
くどいですが、この薬は「免疫用製剤」であることを覚えておかねばなりません。
免疫システムを破壊するのです。

事故にも遭わず、病気にもかからないでも、人は確実に死にます。
人の寿命です。

ここで、「人」としたのは、死なない生物がいるからです。
動物にも植物にもいます。
死なないので誰でも目にしているし、地球に生命が発生した時から進化していません。

進化には「死」が必用だからです。

動物では、スポンジ、つまり海綿動物です。

最近マニアが飼いだした「プラナリア」や、寄生虫の「サナダムシ」などの扁形動物も該当します。

これらは多細胞動物ですが、単細胞動物にも認められるのがあります。
生物であるか否かが問われているウイルスに至っては、「寿命」の概念を当てはめることができないものもあります。

植物では、菌類の多くが死にません。
ここでいう「死」には「破壊」を含めないでください。
たとえば浴室の「カビ」を塩素で消し去るのは死滅させたのではなく、破壊しただけです。
いくら不死身とは言え、生体を破壊されてしまえば、それを持って「寿命」とするのは不適当です。

要するに死ぬためには、死ねる仕組みが必要なのです。

地獄へ落ちると長生きできる?~死ねないことは生き地獄

人の寿命。
半導体や機械ではない生の肉体が機能を止めたとき「死」とするなら、たいていは「ジワー」とその時を迎えます。
それが急激に起こるなら、医療の出番ですが、母さんから生まれ出たその瞬間から、例外なく「死」へ「ジワー」と向かっています。

新生児

「老化」です。

アメリカ映画でヒットした「ターミネーター」で、これが機能を停止するとき、ディスプレーのアップのシーンがあって、パソコンのスイッチOFFみたいに止まってしまいました。
印象に残ったシーンです。

医師が大きなアクションで腕時計を確認し「ご臨終です。」と死亡を宣言しますが、太っていても、痩せていても60兆個(37兆と言う人もいます。)全細胞がその時刻に止まったわけではありません。
瀕死状態から死の宣告を受けても、「ジワー」としているのです。

「老化」や人の寿命を語るとき、「生死」、「生きる理由」、「不老不死」をテーマにすると哲学カテとなりがちなので、酷く読みにくい文章を書く結果を招いてしまいそうです。
ですから、その切り口で「老化」を語らないよう心がけて進めていこうと思っています。

またアメリカ映画ですが、「永久に美しく・・・」と言うのがありました。
内容は伏せますが、美しい(美しかった。)女性2人が、ある医学的処置をしたことにより、不死身になってしまったお話です。
グロテスク、かつ、ユーモラスな内容でした。
ジャンルとしては悲劇でしょうか。
その悲劇たる理由は、「死ねない」のです。
どんなに怪我をしても死なない。
もはや怪我とは言えず、壊れてしまっても生きているのです。

悲惨の極みですね。

「死ねない」と「生きている」はまるで違うようです。
本当の悲惨は「死ねない」かもしれません。
人の寿命とは幸せなものなのかもしれません。

もし、あなたが、何某かの罪を犯して老化を経て「ジワー」と死亡したら、幸か不幸かは別にして、ほとんど不死と言えるほどの寿命を得ることできます。
多分、私もです。

それはどういうことかというと、仏教では、生前の罪名(法律上の犯罪を意味していません。あらゆる悪い行いのことです。)により、
大規模地獄へ落ちる前に小規模地獄へ落ちるとに決められています。

それぞれ、そこで滞在する時間が決められていて、これが凄い時間なのです。

長崎・雲仙地獄

地獄の1年は地上の33億3千62万5千年です。
地獄では各地獄の最短滞在時間は500年ですから1兆6653億1250万年ご滞在できます。
その後本地獄でまた最短500年は約束されます。

ただし、小規模地獄は16種類しかなく、この緩衝地獄のことを「無間地獄」と言い、それぞれの地獄へ落ちる罪名が決まっています。
非該当罪人は直接本地獄へ行けます。
本地獄は8種類あって、たとえば万引きでは、「衆合地獄」に落ちます。
ここの平均寿命は2000歳ですから、地上の106兆5800億歳に相当します。

つまり、地獄へ落ちると長生きできるというわけです。
死ねないことは生き地獄なのです。