アポトーシス~自殺する細胞の仕組み

お断りしておきますが、不幸にも、私は科学的な思考しかできませんから、人の寿命に関して「霊魂」などを出動せねばならないお話は一切しません。
存在を認めない以下の扱いです。

そもそも、私は、生命が生きていることの方が自然であり、しかも、その引き金が奇跡的稀な偶然によって引き起こされたのではないかと考える立場をとっています。
つまり、希薄な確率で生きてしまったのだから、その現象が消滅するには、やはり、引き金がないと起こり得ないと考えているのです。
稀薄×稀薄の、まさに稀な組み合わせ、若しくは、ペアと申しましょうか。
それが出来上がって存在しているのが生命ではないか?と言うことです。

その稀な現象のペアは「生まれたら死ぬ」と言う組み合わせの自然現象のことです。
だから、ペアが成立していない生命もあるのです。
死なない生き物です。

原始地球の生命を説明するイラストで見かける生き物は、ほとんど、現存するスポンジと変わりません。
それは死なないので進化するチャンスがなかったのです。
不幸に、圧死のような破壊、燃焼としての化学変化により絶命するだけで、自ら生体に死ぬためのカラクリがないため、事故以外では死なないのです。

死ぬカラクリを説明できる説は二種類あります。
どちらかしかないという選択肢ではなく、両方存在します。

一つは「老化」による生存力の消滅、つまり「エイジング」。

もう一つは、染色体に存在する仕組みによる「アポトーシス」です。

細胞

この両者を持たない生命体は死ねないのです。

「事故による破壊」のみによってしか寿命を与えられない生き物です。

特別な単細胞生物には基本的に人の寿命のようなものはありません。
栄養等エネルギー供給が続き、事故が無ければ死にません。

多細胞生物はスポンジのような一部の生物を除き寿命があります。
寿命はあらかじめ決められています。
決して運命論的な着想ではなく、生体を構成する細胞に「カウンター」の役目をする化学物質(ある種のたんぱく質)が組み込まれていて、上限に達するとその細胞は自ら死ぬのです。

細胞の自殺です。

これをアポトーシスと呼んでいます。

細胞個々の自殺であって、トータルとした一個の生体の死ではありません。
むしろ、その生体の生命維持のため行われる自殺です。

ただし、全体が死に至る場合もあるし、著しく多数が死亡し、トータル固体の生命維持の継続ができない状態となると、そこで固体が死亡するのです。
事故による死亡ではなく、自然死、つまり寿命です。